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OVERSEASINDONESIA Factory インドネシア工場のご案内
SUKOHARJO,JAWA TENGAH,INDONESIA
TEL.(62)0271-784630FAX.(62)0271-784635
インドネシア中部、ジャワ島の中腹に広がる文化都市ソロ(スラカルタ)。その中心から東へスコハルジョー県にPT.KINI INDONESIA工場はあります。
世界遺産「プランバナン遺跡群」にもほど近い穏やかな田園地帯にあり、古来より聖なる山として崇められてきた標高2,930mのムラピ山が悠然とそびえ、晴れた日にはその端正な山容が、地平の彼方にくっきりと姿を現します。
「KINI」とは、インドネシア語で「いま」「現在」を意味する言葉。この名前には、時代が移り変わっても“いま”という瞬間に誠実であること、そして変化の中にも普遍的な価値を宿すものづくりを追求するという、私たちの理念が込められています。
KINI工場は、1991年、井上清株式会社と、当時の商社・日商岩井、インドネシアのバティッククリス社の三社合弁により設立されました。現在は井上清株式会社と帝人フロンティア株式会社(旧・日商岩井を母体とする)との二社による合弁体制のもと、運営されています。


設立以来30年以上にわたり、日本市場向けの高品質な紳士服を専門に生産しており、現在では180名を超える工員が在籍。その多くが高い技術をもつ熟練工であり、仕立てられたスーツやジャケットは、国内外の厳しい品質基準に応える製品として高い信頼を得ています。
また、このソロの地は、インドネシアにおけるバティック(ろうけつ染め)文化の中心地としても知られています。バティックとは、ろうで防染した布に染料を重ねて模様を描く伝統的な染織技法で、ユネスコの無形文化遺産にも登録されています。

その緻密な文様や色彩、そして布に込められた意味は、布を単なる素材以上の「語るもの」へと高めてきました。ソロではこうした手仕事の文化が今もなお息づいており、繊維への敬意が深く根付いています。
KINI工場もまた、この土地に流れる精神と共鳴しながら、誠実な縫製とクラフトマンシップを大切にしています。伝統の上に立ち、“いま”を生きる人々のための一着を、静かに、そして確かに縫い上げているのです。
裁断から上着工程

















パンツ工程




プレス検査管理まで








